歯科の話題

このコーナーは長男夫婦 村田淳と慶子が担当します。

H26年6月2日、当院(むらた小児科)の隣で
キビキノ歯科医院開業しました。


キビキノ歯科医院ホームページは以下をクリックください

左の熊さんをクリックください

   
趣味はフライ フィッシングです。






目次  1. むし歯について : 下を見てください。


     2. 子どもの指しゃぶり  指しゃぶり


   3. 子どもの歯の外傷
歯の外傷




お子さんに初めて歯が生えたときとても嬉しいですよね。

その歯をきれいに保ってあげたいのがすべてのお父さんお母さんの気持ちだと思います。

今回はむし歯についてお話ししようと思います。

           

 

★遺伝よりも生活習慣が虫歯の原因になっています。
上手な歯磨きで予防しましょう!
 

 歯の質に遺伝はありません。

もしあるとしたら、だ液の量や虫歯から守るだ液の力(緩衝能)

には多少遺伝が関係あるかもしれません。

そう唱える研究者もいます。

だ液には強い歯をつくったり、口の中を中和させたりする重要な働きがあります。

だから、だ液の量が多かったり、さらさらしただ液の子どもは虫歯になりにくいのです。

「よだれが少ないので、よだれかけなんていらなかったわ」というような子どもは、

だ液の量が少ないということですから、要注意ですね。

また、遺伝ではありませんが、食事内容や嗜好品の影響で、

親と同じように虫歯になっている可能性もあります。

親が甘いもの好きなら、

子どもも甘いお菓子を食べる回数はどうしても増えますし、

食事の好みも育ててくれた人に似てしまいますからね。

遺伝のせいにせず、食生活を改めたり、

フッ素やキシリトールでだ液を強化することを考えてください。

    

★食生活に気をつけてください 。     

 食事と母乳のほかは、お茶や水以外のものを与えないようにしましょう。

市販のお菓子や飲料は、早くても卒乳してからにしましょう。

上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる家庭では、

市販の菓子類を早くから飲食しやすいのですが、

歯が強くなる4歳までは我慢させましょう。

補食を与えるのなら、果物や芋など自然のものの中から選ぶようにしてください。

また歯が生えてきてからの授乳ですが、

いつでも、どこでも、何度でも、といったパターンにはまってしまうと、

むし歯ができるきっかけになることがあります。

外遊びを増やし、おっぱいを欲しがる回数が少なくなるように工夫してみましょう。

寝かせつける時おっぱいを欲しがる時は、ぐっすり寝入ってしまえば

おっぱいを口から外すようにしましょう。

おっぱいをくわえさせたままにしておくと、歯の裏側にむし歯ができやすくなります。

           

 

 

★子どもの歯のお手入れのポイント。  

 上と下の前歯が生えてくれば、上の前歯を中心に磨くようにしてください。

小さなお子さんの歯を磨くのはかなり大変なことですが、

子どもさん自身も時間がかかると、結構ぐずるようになります。

ぐずられる前に、むし歯になりやすい上の前歯から磨くようにしましょう。

このとき前歯の外側(唇面)だけでなく、

裏側(口蓋側)も忘れずに磨いてあげてください。

多くの方に歯みがきをしていただくと、下の前歯から磨き始める方が多いのですが、

上の前歯と比べ下の前歯はむし歯になりにくい場所です。

一度に全ての歯を磨こうとせず、数回に分けて全体を磨けばいいと

考えたほうがいいでしょう。

夜に歯みがきをするという方が多いようですが、

少なくとも一度は昼間にも磨くようにしてください。

昼間の歯みがきは、窓際の明るいところで行うようにしましょう。

明るいところで歯みがきをすると、歯のわずかな汚れもよく見え、

歯みがきの効率も良くなります。

また、昼間のほうが小さなお子さんの機嫌も良く、

夜よりは磨きやすいことも多いと思います。

     

 

★大人の歯に替わっても注意しましょう。   

 子供の永久歯についても注意が必要です。

乳歯が脱落し生えてすぐの永久歯は、歯の質が未成熟なために

むし歯になりやすいものです。

乳歯に替わって出てきた永久歯は、見た目には立派に見えますが、

生えたばかりの永久歯の表面は顕微鏡で拡大して見ると、

大きな穴がたくさんあいています。

そのため汚れがつきやすくむし歯になりやすいものです。

表面に硬いエナメル質の結晶構造を持った「成熟した歯」になるまでには、

5年くらいかかるといわれています。

言い換えれば、小学生の間に生えてきた永久歯が成熟するのは

高校生くらいになってからということになり、

この間に永久歯のむし歯が多く発生してしまいます。

高校卒業くらいまでむし歯にかからないようにすれば、

その後のむし歯はずっと発生しにくくなります。

この時期の歯の健康管理はたいへん重要になります。

フッ素配合ハミガキやフッ素塗布などのフッ化物応用が特に効果的です。

フッ化物応用や歯科医院でお子様自身に正しい歯磨き方法習得していただき、

定期健診でむし歯から守りましょう。

また仕上げ磨きも小学校低学年までは行ってあげましょう。

★お母さんの歯のお手入れも重要です。  

ムシ歯の原因はミュータンス菌といわれています。

お母さんのお口の中が汚れていたり、むし歯があるとミュータンス菌が多く存在し、

赤ちゃんに感染しむし歯の原因になります。

お母さんが使っているお箸やスプーンなどから、

赤ちゃんの口の中に細菌が感染してしまいます。

妊娠したことがわかったら、あるいは妊娠する可能性のある女性では、

検診を受け、むし歯の治療をきちっとしてお産を迎えることが大切です。

出産直後でも大丈夫です。

これらは、生まれてくる赤ちゃんのお口の健康につながるのです。

食べ物の口移しや食器の共有を、出来るだけ控えるように心がけましょう。

   

カプチーノ アートでお魚さん
授乳中はカフェインのある飲み物は控えてください。
赤ちゃんが興奮します。

★1才前に歯科医院を受診されることをお勧めします。  

歯に関して子どもたちが最初に出会う健診は、

多くの場合
1 才6ヶ月健診だと思います。

しかし、1才6ヶ月の健診でむし歯を指摘され受診してこられた時は、

かなり進行したむし歯
になっていることも多く、

対応が難しいことも少なくありません。

1 才前に歯のチェックを行なえば、

たとえ何か異常があっても、軽症のうちの対応が出来るので、

子どもたちも歯科医の側にも大きな負担がかかることなく、

その後の健康管理が可能となるでしょう。


  お子さんのみならずお父さんお母さんの歯のお手入れも頑張ってくださいね!!



    






 院長の一言 

          虫歯を発生しやすくする食品は避けましょう   
     
           

      1)砂糖が多い 2)ネバネバしている  3)口に中に長く残っている

      4)嗜好性が強い、といった食品が虫歯になり易いです
。 


    おやつも四六時中与えると、唾液でお口の中を修復する時間が無くなりますよ。


      かかりつけの歯科医を持ちましょう!!

     年に2−3回は
定期的に歯の健康診断を受け、早めに悪いところを直しましょう。

     痛くなってから掛かると治療費も時間も余分にかかり、結果的には損をしますよ。